外国語において、その技量が問われるのが翻訳と通訳です。
中でも、翻訳は文字として表わされ、ずっとこの世にとどまるものですから、細心の注意をもって行われなければなりません。
翻訳をする場合、いろいろな事に気をつけなければなりません。
例えば、何かの説明をするための、翻訳する原文があるとします。その翻訳されたものを読む人は誰かということも大切な要素になることはご存知でしょうか。
もし、専門家の方々が読むためのものであれば、きちんとした正しい業界の用語を使って、専門家が理解できるレベルの翻訳をしなければなりません。
それとは逆に、一般の方々が読むとされた場合には、知識がない人でも、ちゃんと理解できるようなやさしい言葉で翻訳することが必要になってきます。
また、翻訳する原稿の量も考慮しなければいけません。
どの程度の理解でいいのか。
大まかな概要を伝えられれば良しとするのか、一から十まで細部にわたって理解を得られるようにしなければならないのか。
また、「です・ます調」の丁寧語がいいのか、「である調」などで良いのか。
そのようなヒヤリングをきちんと打ち合わせでできる翻訳業者でなければ、できあがってきた翻訳が、思い描いていた物と異なってしまう事もあるでしょう。
そのほかにも、日本語を中国語に翻訳するときなどは、一言で中国語といいましても、中国大陸やシンガポールむけの簡体字なのか、香港や台湾などで使われる繁体字がいいのか、翻訳が用いられる場所や場面においても、選択しなければならないこともあります。
ビジネス文書や学術関係でしたら、グラフや挿絵などが入ることもあるでしょう。
しかしながら、翻訳をひきうけるにおいて、このような細かい注意点は、翻訳を任されたものがきちんと確かめなければいけない事なのです。
また、よりよい翻訳をするために、ご提案することもあるでしょう。
このような重大な責任を負う翻訳だからこそ、信頼できる翻訳業者に依頼することが不可欠になってきます。
ひとつの判断基準としては、これまでの実績や得意な専門分野を参考にするといいかもしれません。